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私的風景の電脳記録
by innerscape
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縄文人と弥生人についてのメモ

縄文人と弥生人とで風景の嗜好性に決定的な差が出来たのだろう。 旅人としての縄文人の持つ世界の見方と、定住者としての弥生人のそれとではあまりに違うはず。そのレベルから風景異化と観光を捉えると深みが出てくる。

ある目的も持つことやあるリテラシーを持つ事で風景の見方は随分と異なる。それはどういうコスモロジーを心に抱いているのかという事と深く関わっている。現代ではそのコスモロジーが壊れているか、うまく機能していないと思うのだが。

弥生人の延長としての日本人はたかだか数千年の歴史しか無い。世界的に見てもそれ以前の旅人としての歴史の方が長く、人が移動することの必然性は昨今の観光現象にも顕著だ。生産性を追い求めていなかった狩猟時代の方が人口の抑制も効いており、エコロジカルだったことは間違いない。

ここにも生産性への警鐘が潜んでいる。究極的に言うと、地球に優しくしようとすれば定住しては行けないのかも知れない。しかし、今の観光のあり方がエコロジカルかと言うと全くそうでは無いと思うが。 人口抑制をどう考えるか。現代は人口爆発と人口減少を同時に迎えているからだ。

だから交流人口という考え方が重要になる。それが観光研究の本質的な立脚点。僕の研究者としての使命はそれとランドスケープの問題とを芸術や宗教を用いて止揚することだと思う。実践家としての使命ともリンクしてくるのだが、カバーせねばならない領域が大きくて一人では無理だ。

だが、文化というのは定住することから生まれてくるというのもまた事実。定住しその場で自然現象と闘うからこそ、様々な生活の知恵や精神的な救いのための儀礼が生み出される。ストレスと闘うための娯楽も生み出される。ヒトが動物から人へと変わる証は定住にあるのだ。移動と定住の弁証法が必要だ。


恐怖と命と風景とについても想いを馳せる。 もっと勉強と黙考が必要だな。 講演する度にこちらの方が学ばせてもらっている。 毎回、何てありがたいんだと感謝。
バタイユ先生に色々と教えてもらわないといけない気がしてきた。ますます、今しなければならない勉強から外れていく...。 脳が四つぐらい欲しい。

まぁこの辺りは岩手の神楽支援の時に使える勉強だと割り切ろうか。 ♭で神楽のVJした時に来てくれた植島啓司先生とも話してみたいネタ。聖と風景。しかし、僕の方が膨大な勉強をしなければ対談にもならないので、今は実力をつける。

人を取り巻いて避けられない困難として、自然現象からの恐怖、死からの恐怖、人口増加の恐怖の3つがある(吉村1997)。
一方で人口減少への恐怖というのが日本では起こり始めているのだろう。H氏の観光への期待と問題意識はまさにそこに起因しているが、Y氏の問題意識と重なるのかどうか。 おそらくベクトルは反対だろうな。


以上、思考整理のためのツイッターの呟きから。この140字をためていけば、本になるかも知れない。そのプロセスも公開するのは現代的かも。
by innerscape | 2011-08-02 18:45 | 覚書

私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?

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