flw moon innerscape
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インスタントな覚悟など要らない
本気とか覚悟とか、本当の感情とか。
関係性が出来ていない時にそういうのを強要するのはある種の暴力だろう。
誤解を恐れずに言うと人とは「社会的な演技」をしながら互いに歩み寄っていくものだと思う。
相手が自分を傷つけないか、自分は相手を傷つけないか。
またどの距離が一番適切か。
そういう事を図りながら徐々に歩み寄って行くのだ。
コミュニケーションのあり方もどんどん間接的になっている。
会って話すよりも電話で、電話で話すよりもメールで交わす方が生の相手と向き合わずにすむ。
すっかり恐がりになってしまった時代を生きる我々はそうやって何かを通して、時間をかけてコミュニケーションを取って行く。
そういう時間が待てずに「本気」だとか、「覚悟」だとか「迫力」だとか。
一足飛びに生のコミュニケーションを期待するのはかなりな時代遅れではないか。
大体そういうことを言うのは未成熟なまま偉くなってしまった大人たちだ。
「お前の本気を見せれば助けてやらんでもない。」とでも言いたげな態度で迫って来る。
ましてや偉くもなっていないのに、権威的に振る舞いながら「君の本当の感情を見せろ」等と言う者は何も自分を客観視出来ていない未成熟な態度を取っているとしか言いようがない。
迫真の演技を求める映画監督や演出家に多い態度だが、それを役者にダイレクトに要求するのは、演出としてほぼ自分が無能だと言っているようなものだ。
偉くなってしまった人に言いたいのは、誰かからの素直な感想や批判が直接耳に届くなんて期待しないで欲しいという事だ。 もしそういうのを期待するならば、相当リベラルな空気を出さないと難しいだろう。権威的に振舞っていて素直な意見が欲しいなんてとんでもない。
そうでなくてもあなたには様々な社会的な記号がそこに張り付いているのだ。
それが無言の権力を持っていることをちゃんと自覚しているのだろうか。
それを自覚しつつ乗り越えてこいとでも言っているのだろか。
我々はあなたたちが若い頃にそうであったような反骨精神がすっかり抜け落ちているのだよ。
あなたたちがこしらえた土俵の中で勝負しようとは思っていないのだよ。
若者が出ぬように叩いて潰して来たことを棚に上げて、「今の若い奴には覇気や迫力がない」などと言う態度を我々が冷ややかに見ていること。
それが分からぬぐらいあなたたちは愚かなのだろうか?
覚悟というのは誰かに押し付けられて生まれるのではない。
迫力は持とうと思って持つものではない。
本気とは意識して生じるのではない。
それは悩みながら自分を見つめる中で静かに生まれて来るものだと思う。
迫力があるかのように見えるパフォーマンスとして政治家は対抗する政党に覚悟を問う。
しかし、こんな複雑な時代の中で簡単に覚悟を決めて進めるはずもなかろう。
悩んでいて瞬時の決断など出来ませんと言うことも一つの誠意の現れではないか。
我々は生産性を上げるために事を急ぎすぎている。
インスタントに生まれる覚悟等いらない。
関係性が出来ていない時にそういうのを強要するのはある種の暴力だろう。
誤解を恐れずに言うと人とは「社会的な演技」をしながら互いに歩み寄っていくものだと思う。
相手が自分を傷つけないか、自分は相手を傷つけないか。
またどの距離が一番適切か。
そういう事を図りながら徐々に歩み寄って行くのだ。
コミュニケーションのあり方もどんどん間接的になっている。
会って話すよりも電話で、電話で話すよりもメールで交わす方が生の相手と向き合わずにすむ。
すっかり恐がりになってしまった時代を生きる我々はそうやって何かを通して、時間をかけてコミュニケーションを取って行く。
そういう時間が待てずに「本気」だとか、「覚悟」だとか「迫力」だとか。
一足飛びに生のコミュニケーションを期待するのはかなりな時代遅れではないか。
大体そういうことを言うのは未成熟なまま偉くなってしまった大人たちだ。
「お前の本気を見せれば助けてやらんでもない。」とでも言いたげな態度で迫って来る。
ましてや偉くもなっていないのに、権威的に振る舞いながら「君の本当の感情を見せろ」等と言う者は何も自分を客観視出来ていない未成熟な態度を取っているとしか言いようがない。
迫真の演技を求める映画監督や演出家に多い態度だが、それを役者にダイレクトに要求するのは、演出としてほぼ自分が無能だと言っているようなものだ。
偉くなってしまった人に言いたいのは、誰かからの素直な感想や批判が直接耳に届くなんて期待しないで欲しいという事だ。 もしそういうのを期待するならば、相当リベラルな空気を出さないと難しいだろう。権威的に振舞っていて素直な意見が欲しいなんてとんでもない。
そうでなくてもあなたには様々な社会的な記号がそこに張り付いているのだ。
それが無言の権力を持っていることをちゃんと自覚しているのだろうか。
それを自覚しつつ乗り越えてこいとでも言っているのだろか。
我々はあなたたちが若い頃にそうであったような反骨精神がすっかり抜け落ちているのだよ。
あなたたちがこしらえた土俵の中で勝負しようとは思っていないのだよ。
若者が出ぬように叩いて潰して来たことを棚に上げて、「今の若い奴には覇気や迫力がない」などと言う態度を我々が冷ややかに見ていること。
それが分からぬぐらいあなたたちは愚かなのだろうか?
覚悟というのは誰かに押し付けられて生まれるのではない。
迫力は持とうと思って持つものではない。
本気とは意識して生じるのではない。
それは悩みながら自分を見つめる中で静かに生まれて来るものだと思う。
迫力があるかのように見えるパフォーマンスとして政治家は対抗する政党に覚悟を問う。
しかし、こんな複雑な時代の中で簡単に覚悟を決めて進めるはずもなかろう。
悩んでいて瞬時の決断など出来ませんと言うことも一つの誠意の現れではないか。
我々は生産性を上げるために事を急ぎすぎている。
インスタントに生まれる覚悟等いらない。
by innerscape
| 2011-08-08 01:25
| 未来の自分との対話
私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
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