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私的風景の電脳記録
by innerscape
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霧はれて光きたる春2014のレポート二日目

昨日とは打って変わって奇跡的な風景が生まれた。
過去にも開催期間中には必ずどこかで奇跡的な風景に出会うのだが、こんなに早く出会えるとは思っていなかった。
昨日来られたサポーターの方々やマスメディアの方々には残念ながら、昨日とは比べ物にならないぐらい本日は素晴らしい風景だった。
見た方々はきっと一生忘れられない風景になったのではないかと思う。

昨日も書いたが、この作品は一期一会だ。
僕も結果をコントロール出来る訳ではないし、誰もそれをコントロール出来ない。
神様だけがそれを決める事が出来る。
だからそれが現れた時には全員が固唾をのんで空を見上げるのだ。
今日はそんな瞬間を多くの人々と共有した。

今回はクラウドファンディングやそれ以外で想いを具体的な支援に変えてくれた方々を中心に実施に際してのサポーターを募っている。
このサポーターとは特に何か難しいことをするわけではない。
この風景を一緒に作ってくれる人として、そしてこの風景の目撃者としてその場に居て頂く事が主な役割だ。
そしてそこで見て聞いた事を僕らに語ってもらうということを今回は行っている。
たった30分の出来事だが、その間に院内では本当に様々な出来事が起こっていて、様々なまなざしに満ちている。
そのまなざしを共有することが即ち「サポート」なのだ。
昨夜のサポーターの方々と本日のサポーターの方々ではきっとまるで違う風景を目撃している事だろう。
それは単に風向きによる現象の違いだけに留まらない。

昨日は初日だったのでテクニカルの事や制作周りで見えていないことなどがたくさんあったため、サポーターのまなざしのセッティングにまで気が回らなかったという反省がある。
だから今日は、最初にじっくりとサポーターとディスカッションする時間を持った。
作品の説明をしたりアンケートを配布するなどというのは二次的なことで、そこで何を感じて何を目撃したのかということを後で僕らに語ってもらい、まなざしを共有することが目的なのだということを確認する。
昨日はそれが出来なかったので、妙に何かをギブせねばならないと感じたり、問題点ばかりを見つけてくるようなまなざしになっていたのだろう。
それでは病院の方々と風景を共にする30分がとても残念な時間になる。
だから頭を空っぽにして風景に身を浸して感じてもらえるようなセッティングを最初にする会をもうけたのだ。

結果、彼らが見た風景は素晴らしかった。
実施前は全員がこれまで見聞きした風景のイメージを抱いて各階へ散って行くが、30分が過ぎて再び集まって振り返る時に出て来るストーリーの豊かさは、僕らの想像を絶するようなものだ。
その詳細はその場に居た人々と我々のアーカイブの中にしかない。
今日はマスメディアの方々は一社も来なかったので、きっとここで語っていることの真意は理解出来ないかもしれない。
一期一会のこの作品はどこで出会えるか分からないので、一部だけを切り取り編集するしかないマスメディアでの発信ではズレが生じる可能性がある。
そこに映されていることはほんの一部に過ぎず、その裏側では映されなかった多くのまなざしを掬い上げるのには時間と根気が必要だからだ。
だから我々は毎日様々な方法で出来るだけ多くのまなざしを拾い上げるのだ。

毎日この作品は変化して行く。
それは天候や気象によって現象が変化するだけではなくどこから見るのかによっても変わる。
この作品は各階によって見える現象が異なるだけではなく、病棟の違いによってそこに居る人々のたたずまいが異なる。
ここで僕が起こしている現象というのは単なるきっかけであり、その現象によってその場に居る人々がどのように振る舞い、どのようにまなざしが導かれるのかということがこの作品の本質だ。
天候や気象によって変化する移ろいやすい現象を初日に人々が体験することで、二日目、三日目の人々の反応はまるで異なって来るのだ。

明日は雨が降って中止になるかもしれない。
しかし今日の圧倒的なシャボン玉と雪の風景を見た人々はその雨へのまなざしも変化するだろう。
そしてもし雨が降って中止になったとしたら、その次の日に再び見る現象へのまなざしの意味はまるで変わる。
そうした微妙な人々のまなざしの変化を感じ取るためには、じっくりとその場に身を浸す必要があるのだ。
そのためには自分が何かをしてあげているなどという不遜な態度を取り去って、院内の人々とともに「風景になる」ということが大事なのだ。
今日のサポーターの方々は、見事にこの作品の風景となり、色々と感じて来てくれたことを語ってくれた。
それはとてもここには書ききれないぐらいたくさんの想いが詰まっている。

クラウドファンディングにご協力頂いた方々にはサポーターの案内を既にお送りしているが、やってくるのはほんの一部だ。
だからそれをこの期間中はずっと僕らはまなざしを向けて記録することにしている。
全て終わった後に僕らがこの出来事を語り直す時に、僕らが何を目撃してどのようなまなざしになっているのか、今はまるで検討がつかない。
しかしいずれにせよそれは何か大きな意味が潜んでいる事は間違いない予感として既に感じている。
明日は僕らは何を目撃するだろうか。
by innerscape | 2014-03-26 08:00

私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?

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