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私的風景の電脳記録
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霧はれて光きたる春2014のレポート四日目

今日は実は僕の父の命日になる。
もう亡くなってから干支が2周した。
昨年は7つ年下の弟も亡くなったので、今頃はあっちで会っているかもしれない。
僕はいつも遺骨を二つ胸にぶら下げているので、今日の「霧はれて光きたる春」も二人は見ているだろう。

さて昨日の風景があまりに幻想的だったので、余韻に浸りたい所だがまた今日は今日の風が吹いている。
実際に今日は風が若干強い日だった。
この作品はやはり少し雲がかかっていて湿度があった方が豊かな風景になることが3回目にしてようやく分かって来た。
何も晴れ渡った空だけが風景を美しくするわけではないのだ。

夕方になって風が少し強くなり始めたので、今日はそれほどたくさんのシャボン玉は降り注がなかった。
しかしそれはそれで意味のあることだと思う。
一回しか起こらない出来事に意味があるのだ。
そしてそれは記録されようとそうでなかろうとその場に居た人が何か感じるものになるのだ。

毎回サポーターの皆さんにお越し頂いて目撃した風景を語ってもらうが、30分の間に繰り広げられる様々なドラマの内容が本当に興味深い。
サポーターの方々は本番中に様々な風景を目にするが、ほとんどの人は患者さんと会話して帰って来る。
その内容はかなり個人的なことにまで及ぶことが多い。
見ず知らずの人同士がそこまで深く個人的な話をするのかというような内容も時々耳にする。
風景異化には、異化された人々同士でコミュニケーションを行うという特徴があるのだ。

今日サポーターから聞いた中で僕が一番印象的だったのは8階のドラマだ。
母親の付き添いで点滴をした男の子が談話室へやってきてシャボン玉が落ちて来る窓辺の側で笑い声を上げながらニコニコと楽しげに立っていたそうだ。
途中でその母親が「あんた見えてんの?」と聞いたが、男の子は「見えていない」と答えた。
この様子を見ていたサポーターの方は、その言葉で男の子の目が見えていないことに気づいたという。
男の子が本当に見えていなかったのかどうかはサポーターには判断出来なかったようだが、それでもライトコートから聴こえて来る音楽であるとか、その場の他の人の空気などをその男の子は敏感に感じ取っていたのかもしれないと語っていた。

人の病が癒えるということについて、医学的な観点だけでは説明出来ないことというのはあるという。
結局は自分の身体は自分が癒していくのであり、医療はその自らを癒す力に手を貸すということなのだと思う。
そしてそれは薬物的なことや手術といったことに留まらず、その場の環境や風景、そして人の祈りや想いがそれに力を与えるということがあるのかもしれない。
昨日も開頭手術をしたばかりの人が一人で立ち上がって窓辺に寄りかかるという話を聞いたが、心が回復する事で身体にも力が湧いて来るということを少し信じてみたくなってきている。

他には、今日演出をつけていた7階の談話室から僕が実際に見た風景だが、一つ上の階の反対側の窓辺に看護士が4人べったりと張り付いていた風景だ。
4人とも窓辺の出っ張りに上って全身をガラス窓に押し付けて見ている姿に吹き出しそうになった。
終了2分前だったのだが、あまりに面白かったのでストップウォッチを見忘れて気がつくと終了時間を少し過ぎていた。

今日のサポーターの中には、イメージしていたものと違ったので残念だったという方も居られた。
それはそれで一つの感じ方なのだと思うし、風景の見方に正解など何も無いのだと思う。
しかし勿体ないと思うのは、あるフレームで風景を見ようとした時にそのフレームが余りに強いとその外側で起こっていることが見えなくなるということだ。
僕はそれを「まなざしの固定化」と呼んでいる。
まさにそのフレームを少しずらすことを「まなざしのデザイン」と呼んでいるのだが、今度は僕がずらしたフレームでそのまま固定化されてしまう人が居る。
映像や講演などを何度も見ている人の方がそういう堅いフレームを持った人がにひょっとすると多いのかもしれないが、そのあたりはもう少し研究の余地があると思う。
残りあと3日になってしまったが、サポーターとして来て頂ける方には既に案内を出しているかと思うので、良ければ風景になりに来てもらえれば嬉しい。

いずれにしても今日学んだのは、それぞれのサポーターが見て来る風景が豊かどうかというのは、その人のまなざしが柔らかいかどうかと関係しているということだ。
最終的には自分のまなざしは自分でデザイン出来るようになることが必要だ。
それはまるで自分の身体は自分が癒すということと重なっているように僕には思える。
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by innerscape | 2014-03-27 23:59 | アート

私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?

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