flw moon innerscape
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2015年を振り返って
2015年を少し振り返る。
今年は1月4日にオリックス劇場に出させて頂いた「ファウストの恋人」からスタートした。
昨年の年末年始はずっと稽古だった記憶がある。出演者及び関係者の方々には本当にお世話になりっぱなしだったが、あっと言う間に舞台が終わって、まるで夢のように過ぎ去っていった。
役者仕事としては、自分のアトリエのフラットで撮影した浦山監督の「株式会社恋文印刷所」を各所で上映して頂いた。
9月に韓国の済州島で、ダンサーやミュージシャン、現代アーティスト達と一緒に「Trace」という舞台作品を作った。こちらは役者と美術の両方を同時にするという試みで、コンセプトメイキングから材料調達までの全てを現地に入ってから2日間で行った。
現地で何を感じて、どういう風景を見たのかということと自分の表現が接続されるとリアルなものになるという手応えを得た。
そういう意味では、2013年に訪れて同じように現地で全て組み立てた「ベンガルの赤い蛇」もそうだが、8月末から9月頭には再度現地を訪れて、プロジェクトの続きを行い、11月にそのときのドキュメンタリー映像をアトリエで上映した。
2年前に僕が作品を作ったことがきっかけで、現地政府が動いて問題が解決した上に、国会議員へプレゼンテーションできる機会を得たが、国家プロジェクトへつなげるべく継続的に現地のディレクターを連絡を取りながら進める。
講演は奈良のロータリーから始まり、筑波大学のホスピタルアート、江之子島文化芸術創造センター、ファンドレイジングジャパンや、堺環づくり、りそなのシンポジウム、交友懇話会、CCC第3の道、関西ソーシャルアート会議、郷土芸能ストリーム、ソウル童話祝祭、新潟の水と土の芸術祭など含めて今年も各所でさせて頂いた。特に新潟では、「まなざしのデザインゼミ」として出張ゼミの実験をさせて頂いた。今後、大学以外の場所でもゼミや教育の機会を持ちたいと前々から考えていたが、少しずつ可能性を探っている。
学術的なアクティビティとしては広島大学の感性COIプロジェクトで何度か登壇させていただき、情報工学系や機械系、脳科学系の方々とディスカッションさせて頂いた。今年はわりと脳科学の研究者にご縁があったが、もうちょっとこの領域については詳しくなりたい。
調査としてはこれまでの聖地の調査を継続。特に密教を中心に、高野山、弥山と空海の足跡を辿り、山形は出羽三山や千手窟へと足を伸ばした。インドの聖者と上座仏教の長老のお話も何度か聴く機会があった。
学会発表は学生とともに3報行った。高野山の聖地のデザイン研究に加えて、映画に見る大阪のイメージの特質に関する研究や、ティーツーリズムに関する研究についても学生とディスカッションした。映画研究では釜山国際映画祭の調査にも訪れ、役者と学者の両方の角度から見させてもらった。
行政のお仕事としては、大阪市では何度は事業の審査員をさせて頂いた他は、堺市にご縁があるようでシティプロモーション事業のアドバイザーや芸術文化審議会の委員をさせて頂いた。シティプロモの方は3年目でそろそろ色んなアクティビティが見え始めてきたので、それを縦横につなぐタイミングか。
教育の方は大阪府立大学の観光・地域創造の社会人大学院で初の修士号が出た。花村ゼミからも何名か無事に卒業し、2期生、3期生と続いている。学生のほぼ全員が自分より年長者ではあるが、若輩者の言うことに耳を傾けてくれることに真摯に感謝したい。
一番大きな出来事としては5月に母が心臓の大動脈解離を起こして緊急手術をしたことだった。25年前に父が心筋梗塞で急逝し、2年前に弟が同じく心臓が原因でトロントで倒れたので、我が家系は心臓に難があることを意識させられた。
社団法人の仕切り直しも自分の中では大きな出来事で、来年からは少し体制も見直して、本当の意味で社会にこれから必要なことを打っていきたい。
大阪大学のCSCDのプロジェクトに参加してから10年、アトリエを始めてから7年、大阪府立大学に来てから5年ではあるが、激動の時間であった。
特にこの3年ほどは、自分の周りに起こる出来事の密度が急速に増えているいるが、それはおそらく世界的にも今後もますます加速していくだろう。
特に2016年から2020年までは、世界にとって非常に重要な5年間になることは間違いない。
今年一年にも、様々な出来事や困難な状況が起こり、分かち合えた喜びや頂いたご縁があり、交換しあえた愛や別れがたくさん訪れた。
今年の一年はこういうアクティビティだったが、今後どのようなアクティビティを行うのかは、自分自身が握っているわけではない感覚が強まっている。
自分の意図ではなく、社会や世界が自分にどういう役割を求めているのかに真摯に耳を傾けていると、自ずとやるべきことが立ち上がってくる。
そのような中で自分自身の存在が一つのメッセージになっていくことができるように、自我を滅して日々精進あるのみ。
2016年はより自分の幸せを世界と分かち合えるような年にしたい。
これまでの全てに感謝。
今年は1月4日にオリックス劇場に出させて頂いた「ファウストの恋人」からスタートした。
昨年の年末年始はずっと稽古だった記憶がある。出演者及び関係者の方々には本当にお世話になりっぱなしだったが、あっと言う間に舞台が終わって、まるで夢のように過ぎ去っていった。
役者仕事としては、自分のアトリエのフラットで撮影した浦山監督の「株式会社恋文印刷所」を各所で上映して頂いた。
9月に韓国の済州島で、ダンサーやミュージシャン、現代アーティスト達と一緒に「Trace」という舞台作品を作った。こちらは役者と美術の両方を同時にするという試みで、コンセプトメイキングから材料調達までの全てを現地に入ってから2日間で行った。
現地で何を感じて、どういう風景を見たのかということと自分の表現が接続されるとリアルなものになるという手応えを得た。
そういう意味では、2013年に訪れて同じように現地で全て組み立てた「ベンガルの赤い蛇」もそうだが、8月末から9月頭には再度現地を訪れて、プロジェクトの続きを行い、11月にそのときのドキュメンタリー映像をアトリエで上映した。
2年前に僕が作品を作ったことがきっかけで、現地政府が動いて問題が解決した上に、国会議員へプレゼンテーションできる機会を得たが、国家プロジェクトへつなげるべく継続的に現地のディレクターを連絡を取りながら進める。
講演は奈良のロータリーから始まり、筑波大学のホスピタルアート、江之子島文化芸術創造センター、ファンドレイジングジャパンや、堺環づくり、りそなのシンポジウム、交友懇話会、CCC第3の道、関西ソーシャルアート会議、郷土芸能ストリーム、ソウル童話祝祭、新潟の水と土の芸術祭など含めて今年も各所でさせて頂いた。特に新潟では、「まなざしのデザインゼミ」として出張ゼミの実験をさせて頂いた。今後、大学以外の場所でもゼミや教育の機会を持ちたいと前々から考えていたが、少しずつ可能性を探っている。
学術的なアクティビティとしては広島大学の感性COIプロジェクトで何度か登壇させていただき、情報工学系や機械系、脳科学系の方々とディスカッションさせて頂いた。今年はわりと脳科学の研究者にご縁があったが、もうちょっとこの領域については詳しくなりたい。
調査としてはこれまでの聖地の調査を継続。特に密教を中心に、高野山、弥山と空海の足跡を辿り、山形は出羽三山や千手窟へと足を伸ばした。インドの聖者と上座仏教の長老のお話も何度か聴く機会があった。
学会発表は学生とともに3報行った。高野山の聖地のデザイン研究に加えて、映画に見る大阪のイメージの特質に関する研究や、ティーツーリズムに関する研究についても学生とディスカッションした。映画研究では釜山国際映画祭の調査にも訪れ、役者と学者の両方の角度から見させてもらった。
行政のお仕事としては、大阪市では何度は事業の審査員をさせて頂いた他は、堺市にご縁があるようでシティプロモーション事業のアドバイザーや芸術文化審議会の委員をさせて頂いた。シティプロモの方は3年目でそろそろ色んなアクティビティが見え始めてきたので、それを縦横につなぐタイミングか。
教育の方は大阪府立大学の観光・地域創造の社会人大学院で初の修士号が出た。花村ゼミからも何名か無事に卒業し、2期生、3期生と続いている。学生のほぼ全員が自分より年長者ではあるが、若輩者の言うことに耳を傾けてくれることに真摯に感謝したい。
一番大きな出来事としては5月に母が心臓の大動脈解離を起こして緊急手術をしたことだった。25年前に父が心筋梗塞で急逝し、2年前に弟が同じく心臓が原因でトロントで倒れたので、我が家系は心臓に難があることを意識させられた。
社団法人の仕切り直しも自分の中では大きな出来事で、来年からは少し体制も見直して、本当の意味で社会にこれから必要なことを打っていきたい。
大阪大学のCSCDのプロジェクトに参加してから10年、アトリエを始めてから7年、大阪府立大学に来てから5年ではあるが、激動の時間であった。
特にこの3年ほどは、自分の周りに起こる出来事の密度が急速に増えているいるが、それはおそらく世界的にも今後もますます加速していくだろう。
特に2016年から2020年までは、世界にとって非常に重要な5年間になることは間違いない。
今年一年にも、様々な出来事や困難な状況が起こり、分かち合えた喜びや頂いたご縁があり、交換しあえた愛や別れがたくさん訪れた。
今年の一年はこういうアクティビティだったが、今後どのようなアクティビティを行うのかは、自分自身が握っているわけではない感覚が強まっている。
自分の意図ではなく、社会や世界が自分にどういう役割を求めているのかに真摯に耳を傾けていると、自ずとやるべきことが立ち上がってくる。
そのような中で自分自身の存在が一つのメッセージになっていくことができるように、自我を滅して日々精進あるのみ。
2016年はより自分の幸せを世界と分かち合えるような年にしたい。
これまでの全てに感謝。
by innerscape
| 2015-12-31 15:12
| 日常
私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
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