flw moon innerscape
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大地の芸術祭へ
CSCDの減災チームのお誘いで、震災から2年目を迎える中越へ訪れる事になった。
減災チームは神戸の震災以降、地震を中心に災害ボランティアのネットワークやその後の街の復興などにおけるおけるコミュニケーションデザインに取り組んでいて、中越地震についても災害直後からずっとその経過を追いかけている。
今回僕が呼ばれたのは、被災した村の中に震災で崩落した山がありどうにも扱えないような
土地2haほど出来たらしく、そこのランドスケープを何とかして欲しいという事からだ。
最近、インスタレーションやイベント会場のデザインなど一瞬にして消えてしまうような空間デザインばかりしていたので、こうして大きな大地をと大きな時間を扱える仕事は実に久しぶりである。
そんな事で冬前の雪国へ出かける事になったのであるが、その前に行っておきたい場所があった。それは越後妻有。
この夏、越後妻有では3回目のトリエンナーレ「大地の芸術祭」が行われていたのだが、結局タイムオーバーで行けずじまいだったので、これ幸いということでそちらへ立ち寄ってから中越へ向かう事にした。
個人的には、この芸術祭2003年に完成した「森の学校」のコンペにE-DESIGNと一緒に応募していた経緯もあり一際思い入れがあったりするのだ。
結局コンペでは手塚さんのチームが出した「キョロロ」に負けてしまったので、それを見に行きたいという想いもある。それで最初にキョロロへ行く事にした。
キョロロは外壁がコールテン鋼で出来ている展示施設で、周辺の風景にいい感じでなじみつつ違和感があって、たたずまいとしてはとても面白い。
中には周辺地域に息づく生物がそのまま展示してあったり、木材を使って工作が出来る場所などもありよく出来ている。個人的には大きく撮影された昆虫の写真がインパクトもあり面白いと想った。我々のプランでは屋外空間をかなり使える空間にしていたのだが、ここでは駐車場にほとんどその面積を取られているのが残念である。
次に松代の駅前にオランダの建築ユニットMVRDVの能舞台を見に行く。
手のひらを伏せて中央を持ち上げたような形をしているこの建物は冬場には下のオープンスペースが全て隠れてしまうぐらいの量の雪が積もるらしい。
周辺には他のアート展示がたくさんあった。
施設の中も何人かのアーティストの作品がそれぞれ展示されていて、きっと地元の人はいきなりこんな施設が出来て面食らっただろうなと想う。
アートは力を持っている。それは時として暴力にもなり、また場合に寄っては何かを突き動かす力にもなる。
この大地の芸術祭がどちらへ動いたかは分からないが、とにかく何かが動いた事は間違いなさそうである。
僕も今度中越で大地に芸術を施すかもしれない。それは何かの力を持つのだろうか。それとも何の力も持たないままなのだろうか。
減災チームは神戸の震災以降、地震を中心に災害ボランティアのネットワークやその後の街の復興などにおけるおけるコミュニケーションデザインに取り組んでいて、中越地震についても災害直後からずっとその経過を追いかけている。
今回僕が呼ばれたのは、被災した村の中に震災で崩落した山がありどうにも扱えないような
土地2haほど出来たらしく、そこのランドスケープを何とかして欲しいという事からだ。
最近、インスタレーションやイベント会場のデザインなど一瞬にして消えてしまうような空間デザインばかりしていたので、こうして大きな大地をと大きな時間を扱える仕事は実に久しぶりである。
そんな事で冬前の雪国へ出かける事になったのであるが、その前に行っておきたい場所があった。それは越後妻有。
この夏、越後妻有では3回目のトリエンナーレ「大地の芸術祭」が行われていたのだが、結局タイムオーバーで行けずじまいだったので、これ幸いということでそちらへ立ち寄ってから中越へ向かう事にした。
個人的には、この芸術祭2003年に完成した「森の学校」のコンペにE-DESIGNと一緒に応募していた経緯もあり一際思い入れがあったりするのだ。
結局コンペでは手塚さんのチームが出した「キョロロ」に負けてしまったので、それを見に行きたいという想いもある。それで最初にキョロロへ行く事にした。
キョロロは外壁がコールテン鋼で出来ている展示施設で、周辺の風景にいい感じでなじみつつ違和感があって、たたずまいとしてはとても面白い。
中には周辺地域に息づく生物がそのまま展示してあったり、木材を使って工作が出来る場所などもありよく出来ている。個人的には大きく撮影された昆虫の写真がインパクトもあり面白いと想った。我々のプランでは屋外空間をかなり使える空間にしていたのだが、ここでは駐車場にほとんどその面積を取られているのが残念である。
次に松代の駅前にオランダの建築ユニットMVRDVの能舞台を見に行く。
手のひらを伏せて中央を持ち上げたような形をしているこの建物は冬場には下のオープンスペースが全て隠れてしまうぐらいの量の雪が積もるらしい。
周辺には他のアート展示がたくさんあった。
施設の中も何人かのアーティストの作品がそれぞれ展示されていて、きっと地元の人はいきなりこんな施設が出来て面食らっただろうなと想う。
アートは力を持っている。それは時として暴力にもなり、また場合に寄っては何かを突き動かす力にもなる。
この大地の芸術祭がどちらへ動いたかは分からないが、とにかく何かが動いた事は間違いなさそうである。
僕も今度中越で大地に芸術を施すかもしれない。それは何かの力を持つのだろうか。それとも何の力も持たないままなのだろうか。
by innerscape
| 2006-10-22 01:35
| アート
私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
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