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私的風景の電脳記録
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病院というのは、何も治療をするだけの場所ではなく一つの生活空間だと思う。
特に長い入院生活を強いられるような場合、病院は街のように様々な要素があるべきだと思う。
もちろんその入院生活の中には自然や文化に触れるという体験があって当然だし、そうあるべきだと思う。

先日、大阪市立大学付属病院で詩人の上田かなよさんとのコラボレーションで行った「風のおみく詩」というインスタレーションではそういうテーマがあった。

入院生活に気がめいることの多い患者の方々が、空を感じられる場所として市大病院の6階には空庭がある。そこには緑が植えられ、風が吹き自然の要素とたくさん触れ合う事が出来る。
僕がその場所で試みたかったのは風や雨やといった自然現象を見えるようにすることだった。
それでそのためのメディアとして風船を浮かべる事にした。

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アルミの風船を200から300個ほど空に浮かべる。
その風船にはあらかじめ職員さんから患者さんへのメッセージとして集められた言葉が載せられている。
詩人の上田さんが詩としてピックアップした暖かい言葉は風船をたぐり寄せないと出会うことの出来ないおみくじとして空に浮かんでいる。
そして地上とは赤いリボンでつなぎとめられているのだ。
気に入ったおみくじがあれば持って帰る事が出来る。
このインスタレーションは減っていくことで完成するのだ。

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風が吹くたびに風船は倒れるが、風向きが変わると今度は反対側に倒れていく。
小さな中庭だが、そこでも場所によって微気象があり、建物際などは風が巻き込みにくいので風船が比較的上へ伸びていて、庭の中央部分では吹きさらしなので風船は風の方向に応じて低く揺れている。
夕方の一瞬、風が止まり凪がやってくると寝ていた風船が突如頭をもたげて一斉に立ちあがる様はとても美しい。
まるで生きているかのようだ。
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アルミの風船は鏡面になっていて、太陽光を受けてキラキラと光る。
たぶん遠くから見ると無数の発行物体が浮いているように見えるだろう。

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そして雨という自然現象も受け止める。
水滴をうけた風船と帯はその重さで地面へと沈み込み、また雨雲が晴れ、水滴を払いながら生きを吹き返すように上昇し始めるのだ。

僕たちは気づかないが、自然のドラマはそこで常に起こっている現象だ。
それに少しだけ力を貸して見えるようにするのがアートの力だと思う。
後は場所が勝手に物語を奏で始めるのだ。


インスタレーション:花村周寛
詩:上田かなよ
写真:kutowans studio
禁転載
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by innerscape | 2009-04-06 22:57 | アート

私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?

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