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楽園について
クラナッハによるエデンの園
●パラダイスの語源
paradiseは『楽園』と訳される。もともと古代イラン語のpaeridaesaあるいはpairidaeza。
この語はpairi- (周囲)、「周りを巡るもの、まわりに土を持盛った閉鎖的な塀、壁」あるいは、paeri=”まわり”peri(Gk),pari(Skt),daesa=”土を盛り上げたもの”という意味と、 diz (壁を築く)との合成で、意味の上で区切るなら確かに「パラ+ダイス」ということになる。これが宮廷内に狩猟用に獣類を集めておいた古代オリエントの人口の猟園から来たとされている。これがオリエント風の庭園、偕楽園という意味でギリシャ語に取り入れられ、ギリシャ語のエデンの園を指すparadeisosとなり、ラテン語からフランス語を経て英語のparadiseになっている。
●天国と楽園は異なる
天国はHeaven、楽園はParadiseと訳される。
キリスト教では人が天に召されて行く所が天国。アダムとイブが最初住んでいて、追い出されてしまった場所が楽園(エデンの園)。
『創世記』の記述によればエデンの園は「東の方」 (2:8) にあり、アダムとイヴはそれを管理するためにそこにおかれ、そして、食用果実の木が、園の中央には生命の樹と知恵の樹が植えられた。
また、エデンから流れ出た1つの川は、4つの川(良質の金とブドラフと縞メノウがあったハビラ全土を流れるピション川、クシュの全土を流れるギホン川、アシュルの東を流れるヒデケル川、ユーフラテス川)に分かれていた。
ヤハウェ・エロヒム(=エールの複数形 主なる神と訳される)はアダムとイヴが禁じられていた知恵の木の実を食べたことから「人はわれわれのひとりのようになり」、その後、生命の樹の実をも食べ永遠に生きることをおそれ、エデンの園を追放する(失楽園)。生命の樹を守るため、ヤハウェ・エロヒムはエデンの東にケルビムときらめく炎の剣をおいた。(ウィキペディアより創世記)
●極楽とは
極楽(ごくらく、Skt:sukhaavatii)とは、阿弥陀仏の浄土であり、サンスクリット語「スクヮーヴァティー」は「スクヮー」(sukhaa)に「ヴァト」(vat)を加えたもので「幸福のあるところ」「幸福にみちみちてあるところ」の意味。須呵摩提(しゅかまだい)、蘇珂嚩帝(そかばってい)、須摩提(しゅまだい)、須摩題などと音表され、安楽、極楽、妙楽などと訳出された。
『阿弥陀経』には「衆苦あることなく、ただ諸楽を受くるが故に極楽と名づく」というが、梵蔵文では、衆苦を身心の諸々の苦といい、諸楽を楽の材料というから、極楽とは身心が共に苦を離れていて、幸福の材料だけがあるところの意味。(ウィキペディアより極楽)
●桃源郷とは
桃源郷(とうげんきょう)とは、中国における理想郷。俗世間から離れ、山水の中で仙境に遊んだり素朴な農耕をしたりできる世界である。また転じて、仙人がいる・あるいはそこにいけば仙人同様になれる聖地ともされる。武陵桃源(ぶりょうとうげん)ともいう。なお、桃源郷をサンスクリット語読みしたものが、中央アジアの理想郷伝説「シャングリ・ラ」である。
ふむふむ。
古来より楽園は、自然と人間が対立する場ではなく、そこで互いに生を謳歌しながら共存するというイメージが持たれてきているようだな。いわば自然からネガティブな要素が全て虚勢された場所ということか。
by innerscape
| 2009-10-05 00:37
| 覚書
私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
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