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私的風景の電脳記録
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カテゴリ:音楽( 3 )

世界を奏でる音色

a0091712_0274725.jpg大阪市立大学が運営している船場アートカフェというプロジェクトに10月から関わっている。船場アートカフェは都市文化論の橋爪紳也氏、ガムラングループ「マルガ・サリ」を主催されている音楽学の中川眞氏をプロデューサーとするアートディレクター集団で、船場エクセルビルを拠点に活動をしている。
ちょっとした公演やライブなどが出来るスタジオと会議室の二つがあり、そこでトークイベントやワークショップなどを定期的に行っていく予定である。
CSCDの教員でもありアートカフェのディレクターでもある臨床哲学の本間氏のお誘いで僕は関わり始めたのだが、なぜだかすっかりと居ついてしまっている。
今日はそこで中川氏主催のタイ音楽のワークショップが開かれた。


タイのピーパートという楽器を中心に胡弓などの民族楽器をタイの先生が連続ワークショップで教えるこのシリーズは今までタイの音楽や楽器に触れたことのない人々が生み出す音の可能性を感じさせる。
民族楽器の出す音は僕達が普段耳にする楽器とは少し違った音色を持つので、不思議な空気を生み出す。
僕達のイメージに刷り込まれているのだろうか。原始的な楽器からは原始的な音色が流れ出すように思える。しかしそれは音色が単純だという意味ではなく、長い時間の中で完成されたゆえにとても豊かで、ある世界観を語る上で音色に無駄や冗長が無いような気がする。
これから毎週、船場の地下からこんな音が流れ出すなんて、とても楽しいんじゃないだろうか。

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by innerscape | 2006-02-07 00:26 | 音楽

強く美しく誇らしく

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以前からずっと会いたいと思っていた、エリカ・バドゥに遂に会ってきた。
5年前に一度来日した際には彼女に会うことが出来なかったので今度こそは彼女の歌声を堪能しようと楽しみにしていたのだが、突然鳴り響く雷に激しい雨、4月だというのにやけに冷たい風。
何だか不吉な天気だなと思っていたら案の定、彼女のコンディションが悪いことが知らされた。
先日の愛知万博でMISIAと一緒におこなった野外ライブの際に風邪をひいてしまったらしい。
予定より一時間ほど遅れてスタートしたライブアクトにもなかなか彼女の姿は現れず、少しオーディエンスがいらつきはじめた中、ようやく彼女がステージに姿を現した・・・。

エリカ・バドゥは1997年にアルバム『BADUIZM』でデビューした黒人のシンガーである。
80年代の黒人音楽が電子楽器に偏っていたことへの反動から、90年代の初頭あたりに生楽器のグルーブが再評価され広がったアシッドジャズ/レアグルーブの流れ。そして同時に台頭してきたヒップホップ、クラブカルチャーへの流れが見事に融合し始めたのが90年代半ばのネオクラシックソウル、あるいはオーガニックソウルと呼ばれる音楽である。
そうしたムーブメントの中、アルバム『BROWN SUGAR』で華々しいデビューを果たした天才ディアンジェロと並んで登場したのがこのエリカ・バドゥだった。
ソウルな歌声、ジャズのメロディ、ヒップホップのグルーブを持った彼女の音楽を今では継承するアーティストは多くいるものの、彼女のセンシティブでエキゾチックな表現に今でも僕は魅了されている。

皆が不安気に見守る中、彼女はノドを痛めかすれた声で歌い出した。
エンターテイナーはステージに立つ以上、寸分の甘えも許されない悲哀を抱えている。
ベストではないコンディション。
多くの観客の期待のまなざし。
このライブのために動いた数多くの人と巨額の資本。
これらを全て一人で受け止めなければならない。
そうしたプレッシャーを跳ね除けて輝くことが出来るのが真のプロフェッショナルだということを彼女は今夜教えてくれた。

ノドをかばいながらうたう痛々しい彼女の姿も感動的だったが、途中涙を流しながら"I can't stand my throat pain..."というフレーズを歌の中に織り込む演出や、自分が出せなくなってしまったハイノートのフレーズを観客に求める機転の速さは見事で、彼女の魅力は決して歌声というところだけにあるわけではないことを改めて知った。
決してベストな状態で行われた演奏ではなかったが、素晴らしいステージだったと思う。

ライブとは決して音楽を聴くだけではないのだ。
そのアーティストの表情や息づかい、眼差しや動き、パワー、空気感を共有する場なのである。
僕達はエリカ・バドゥの“歌”を聴きに来たはずだったのだが、エリカ・バドゥという“人”の強さと美しさを感じて帰ってきた。

すさまじいプレッシャーの中、強く美しく誇らしく輝く彼女。
しかしその背後に並々ならぬ覚悟と勇気と器量を持つことがその輝きを支えているということの意味を、教えられた夜だった。
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by innerscape | 2005-04-03 14:48 | 音楽

悲しみの音

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ロキナンテと今進めている“音の旅”のミーティングを日曜の昼下がりに行う。彼は前のミーティングから2週間で3つのトラックを作っていた。
このトラックはこれから制作される、とある映画に向けて進めているのだが、僕たちはこうした音の旅の中で映像をリードする音楽が生み出せないかというチャレンジをしている。
ミニマルな音を重ねて作る彼のイメージは不思議な静寂感がベースになっていることが多く、映像が浮かんでくるような音楽である。
前に向かって飛び出す音ではなく、包み込むような浮遊感のある音で構成したトラックに僕の声を載せながら二人でイメージを共有していく作業にしばし没頭した。

映画のテーマが殺し屋の話しだそうなので、改めてちゃんとその事について話したことはないが、ふと彼の音楽の根底には悲しみが横たわっているのではないだろうかと感じる。
確か坂本龍一も同じようなテーマを掲げていたような気がするが、悲しみを共有する媒体の一つとして、人は昔から音楽を選んできたのではないだろうか。
最後に人を送り出すときの鎮魂歌や、奴隷として連れてこられた黒人の悲しみをうたうブルース、多くの民謡や島歌、インディアンのうたにも悲しみを共有する音が垣間見える。

必ずしもポジティブなものだけに人間の気持ちが支えられるわけではなく、ネガティブな気持ちの動きが時に強く人に響くことがある。
幸せの延長線上に幸せがやってくるのではなく、不幸があるからこそ、その向こう側にある幸せが実感できるという感覚は、僕たちもリアルに思い当たることはあるだろう。

そうこうしながら日が傾いてきて、部屋に最後の陽光が斜めに挿し込んでくる。
黄昏の郷愁を味わいながら、僕たちが紡ぎだす悲しみの音は共有されるのだろうかと考えていた。
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by innerscape | 2005-03-21 23:43 | 音楽

私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?

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