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私的風景の電脳記録
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舞台の身体

a0091712_014729.jpgこの週末に僕の映画の共演者の多くが出演している舞台が行われていた。
江戸末期の遊郭の街「吉原」で繰り広げられる「花魁の首」という舞台で4年前の再演となる。僕にも出演の依頼があったが、稽古が山場を迎える12月は業務に忙殺されていたので、さすがにメインキャストは出来ないと断ってしまった。
せめて見に行く事ぐらいはと行ってきたのだが、予想以上に面白くて今考えると出ておけば良かったかなと軽く後悔した。
舞台のリアリティは映画のリアリティとは全く違う。
もちろん本物の街を背景に撮影する映画と違って、場面転換せず照明だけで行うかなり抽象化された舞台美術だし、演技の質も両者では全く異なる。映画ではそれほど声を張り上げずに済むが、舞台では声を張り上げないとまず伝わらない。空間との関わり方についても、舞台においてはそこにモノがある事を想定してパントマイム的に関わる事も要求される。何より演技の際の緊張感の持続度合いが一番違う点だ。演技をする上でそのあたりの身体の使い方をうまく構成しないと、リアリティを失ってしまい人を感動させるのない公演に終わってしまう。
で、「花魁の首」はどうだったかと言うと不覚にも感動してしまった...。
a0091712_0132943.jpg花魁とは身体を売って生業を立てる女郎の事なのだが、その設定そのものがとても哀しい影を引きずっている。
今でもそのような職業はあるが、当時身分による差別がはっきりとしていた頃にはおそらくもっと耐えねばならぬ事が多かったのだろう。花魁役の女性陣はベテランの役者ばかりで、気負いもせず堂々と花魁を演じる姿には一瞬涙してしまいそうになる。
内容もチャンバラがメインだし、作・演出含めて映画の関係者や共演者達が出ているということもあって、どこか覚めた目で見るのだろうと思っていた自分を反省しながら劇場を後にしたのは言うまでもない。
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by innerscape | 2007-01-28 00:04 | 映画と演劇

職能再考


a0091712_091788.jpg色んな大学の建築やランドスケープの研究室から、デザイン演習のコメントをして欲しいとお願いされるのことが多い時期。今年もこの2週間で3つの大学からお呼びがかかった。
大阪府立大学のM1ランドスケープデザイン課題、立命館大学建築学科3年のランドスケープデザイン課題、大阪大学建築学科3年の住宅設計課題。
この短期間に3つの大学を見比べることが出来たのはちょっと面白い体験だった。
ランドスケープが専門の府立大学の学生は形の面白さやデザインの洗練度としてそれほど意識やレベルが高いとは思わないが、その代わりプログラムや人の活動に対しての意識や都市計画的なスケールで場所を捉える事については他の2つの大学よりも長けている。

a0091712_095830.jpg立命館大学は建築学科でのランドスケープ演習なので建物と屋外空間との境界線や連続性についての意識が高い。逆にプログラムについては少々苦手な印象を受ける。
大阪大学は建築学科でしかも住宅の設計課題だったからかもしれないが、街や都市のスケールから住宅を捉えているようなプランはほとんどなかった。残念だったのは住宅内部でのプログラムや住み方についても新しいと思えるアイデアが見られなかったことだ。


a0091712_0104340.jpgここ数年ずっと設計演習を見てきて思うのは、「空間デザイン」において今更ながらだがランドスケープだ建築だと区別することはあんまり強調される必要は無いような気がする。確かに細かい点で言うと色々と違いはあるが、おおざっぱに言うとモノや空間をつくるという側面においてはどちらも同じだと思う。
それよりも大事なのはその空間のセッティングによってそこで「何が起きるのか」
どんな住まい方や生活が可能なのかという点で可能性を開けるかどうかだと思う。
“新しさへの病”へかかるのは問題かもしれないが、今までの住まい方やプログラムを批判的に見つめ、新しい空間とその使い方をセットで提示して行く事がやはり僕たちの職能の根元にはあるのではないかと改めて考えさせられた1週間だった。
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by innerscape | 2007-01-25 00:08 | ランドスケープデザイン

タングラムランドスケープやってます

a0091712_23385170.jpg大阪市立大学の病院でインスタレーションをした。
正確に言うと「している」。
というのは今回は「ワークインプログレスタイプ」の作品を考えているからだ。
a0091712_23391936.jpg題して「タングラム・ランドスケープ」。
これは市大病院の小児科医でもあり、船場アートカフェで僕と同じくディレクターを務める山口悦子医師から頼まれたプロジェクトである。
市大病院の小児科外来で工事中の仮設の壁が診察室の前に出来たのでそこに何かをして欲しいと頼まれた。

a0091712_23411786.jpg病院というのは結構待ち時間を持て余すものだ。
特に小児科は子供が大半なので(あたりまえなのだが)、気の多い子供にとっては時には2時間を超すような待ち時間が苦痛でたまらないのだろうと思う。
僕がそこで考えたのは、子供達が待ち時間を使って関われるアート。
しかもそれは図工やお絵描きが得意でなくても簡単にかかわれて、なおかつ全体としてもバランスを失わないようなものを考えた。

a0091712_23414715.jpg「タングラム」という7つのピースからなる図形パズルがある。
もともとは中国で生まれたパズルでタンという青年が瓦を落としてしまって割れた破片から考案した図形パズルなのだが、後々図形を表す「グラム」という言葉がついて「タングラム」という名前になったようである。「不思議の国のアリス」の原作者ルイス・キャロルやフランス皇帝のナポレオンなんかも夢中になったようである。
そのタングラムを使ってみんなで作る風景を考えた。

a0091712_23422398.jpgまずは大きく僕の方で壁一面に空と大地と海を描く。
それにカッティングシートのタングラムを使って登場する人物や動物やモノなどを貼り込んで風景を作って行くのだ。
色は全部で10色を用意して、その中から7つのピースをくみ上げて描いていくのだが、これが結構ハマってしまう。

今日から1ヶ月やっていて、毎日記録が取られるのだが、どうなっていくか楽しみである。
ご興味を持たれた方は一度覗いてみては(というより参加されては)いかがでしょうか。
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by innerscape | 2007-01-22 23:15 | アート

雪国の鯉師たち

a0091712_2151582.jpg思ったほど雪は深くなかった___。
塩谷集落へ入るのはこれで2回目だが冬は初めてである。
豪雪地帯の山あいと聞いていたのだが...。
昨年は平成18年豪雪でここも4mほど雪が積もったらしいのだが今年はそうでもないらしい。

a0091712_21513843.jpg今回の目的はここの後山の模型を作ったのでそれを届ける事。
山の模型を見た事もない集落の人々の反応は意外に冷静だった。
模型を一通り見ると、長靴を履いて現地へ向かう。
凍り付いた池を抜け、ケモノの足跡が続く雪の上を通り一本杉まで来ると向こうの谷間には霧が立ちこめていた。幻想的な風景の中、しばらく現場を眺めると遠くにあった霧がいつの間にかあたりへ立ちこめてきた...。

a0091712_21551753.jpg塩谷も含めてこのあたりの集落は鯉の養殖で有名なところだ。
案内してくれた方々も震災以前は鯉を育てていた。
鯉師の話はとても楽しい。
自分の好みの錦鯉を育てるためにかけあわせを繰り返して様々な色を作って行く。紅白、黄金、プラチナ、三色など色とりどりの錦鯉は上手に育てると人間と同じぐらいの寿命があるsぷだ。「泳ぐ宝石」と呼ばれた錦鯉がたゆたゆと水をかき分ける様は時を忘れるほど美しい。

a0091712_21542448.jpg鯉師たちが客とやりとりをする場面ではいろんな駆け引きがある。客の袖の下に手を入れて、握った指の本数で値段を決めるようなルール。
互いの読み違いが一桁、二桁の価格の違いを生む。

失敗する事もあるが、成功する事もある。そんなビジネスが楽しいとつぶやく彼らの笑顔には屈託が無かった。
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by innerscape | 2007-01-08 21:34 | ランドスケープデザイン

涙の理由

年をとったのか、最近めっきりと涙もろくなった気がする。
普段の何気ないような会話にふと感情がこみ上げてきたり、テレビのワンシーン、小説の1フレーズ、歌の旋律などに涙があふれそうになることがある。
その理由が何かははっきりと分からない...。

「子供は感性が豊かだ」ってよく言われるが、自分を振り返ると必ずしもそうではない様に思える。最近の涙の理由になるのかどうかは分からないが、僕自身は大人になってからの方が豊かになった感性も少なからずあるし、理解が深まる事で開かれる感性もあるのだと思う。

人は人のためには絶対に泣けなくて自分の事でしか涙を流せないと誰かが言っていた。
そうなのだろうか。
悲しんでいる人を見て泣くのは、悲しんでいる人を見た自分を悲しんでいるからだって言うのはほとんど禅問答のようだ。

涙に理由なんて要らないのかもしれない。
全てに理由を求める自分が時々窮屈に思える。
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by innerscape | 2007-01-05 03:52 | 未来の自分との対話

730日の記憶

a0091712_1554075.jpgこのブログを始めてから、何ともう2年も経ってしまった。
日数にすると730日、時間にすると17520時間...。
感想としては、「まだこれだけかよ。以外と短いな」という自分と、「もうこんなに経っちまったのかよ、やばくねぇ?」という自分の両方が居る。
元旦というのは、例えそれが仕事や家族に追われる時間だったとしても、自分を振り返るのに最適な時間が持てる。一年のうちでこれほどリセット感覚が持てる日は、元旦と誕生日と年度始めぐらいなものか。

たった今、自分の足下を見てみる。
どこへ立っているのか。
そして顔を見上げると、何も見えない。
どこへ向かおうとしているのか。

今まで歩いてきた道と、これから向かおうとしている先の間にしか、自分の立っている場所なんて分からないんじゃないのかね。だとすれば前に広がる風景が見えなければ自分の立っている場所なんてこの先ずっと分からないんだろうな...。
そんなことも考えてみる。

ただ幸いなのは自分がこの730日の間に何をしてきて、何を考えてきたのかということの「記録」がここに残されていることは、少なくとも振り返った後ろの道は残されているということ。
それは電子的な記録にすぎないのかもしれないが、この先の風景を見るための手がかりとなる「記憶」が隠されているのかもしれない。

あと365日歩いて行くとどんな風景が僕の目の前に広がって行くのだろうか。
それとも、やはり足下しか見えないまま僕は進んで行くのだろうか。
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by innerscape | 2007-01-01 01:56 | 未来の自分との対話

私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?

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