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私的風景の電脳記録
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観光とランドスケープ

夏前からとある研究会に参加している。
ニューツーリズム産業研究会という怪しげな名前の研究会で、橋爪紳也氏が取りまとめている研究会だ。
ひょんなことから参加する事になったが、ツーリズムという言葉がいまいちよく分かっていなかったのであまりいい印象を持っていなかったが、だんだん分かって来た。

いろんな方々が参加されていて、食文化から観光を見直すフードツーリズムやスポーツツーリズムなどの方、またゆるキャラなどのキャラクタービジネスから観光にアプローチする方、豪華客船クルージングビジネスのお話など、毎回入れ替わりたち代わりで色んな先生方がプレゼンテーションする。

それで今日は僕の晩だった。

どこに接点を見いだされるか分からなかったので、とりあえず自分の仕事を全部話してみる。
ランドスケープデザインはもともと観光と関連の深いデザインだと思うが、僕のしていることはランドスケープでもかなり異端な方だと思っているので、もうちょっとオフィス時代にやったシンガポールの話や中国のレジャーランド開発の話などを入れれば良かったと思いつつも、「風景を見る視点のデザインの話」ばかりしてみた。
教育/ワークショップ/デザイン/インスタレーション/アート/芝居/映画/スペース運営など。
どこに観光やツーリズムとの接点があるんだろうとプレゼンしている本人が半信半疑だったが、結果の反応は意外や意外。

皆さんから随分とお褒めいただいた。
普段はアート系のところで話をすることが多いのだが、同じプレゼンをしてもまちづくり系は食いつく場所が違うのが面白い。
調子に乗っていつもの持論である、「デザインとアートの違い」や「コミュニケーションをデザインしてはならない」、「空間デザインとコミュニケーション」の話、「価値創造と価値破壊」、「現象デザイン」などを若造が独りで話しまくってしまった。

ツーリズムや観光という枠組自体がシフトして来ているんだろう。
旅行業界や観光業界がしてきたマスツーリズムという考え方がもう強うしなくなっているのはJAL再建を見ても分かる。
21世紀は都市の時代だと言われ、最近やたらとクリエイティブシティという言葉が言われているが、概念だけが走ってそれが一体どういうものなのかの答えが見いだせないでいるのだと思う。

フランスのナントやスペインのバルセロナがよく例に挙げられるが、実はそれをそのまま輸入したところで何にもならないのだと思う。
大学でランドスケープデザインはその場所の土地自然とその上で展開される人間活動が織りなして出来上がると学んだ。
だから土地自然が変われば人間活動も違ってくるのはあたりまえの話だ。
答えは常に個別解で、具体的な中に見えてくる。
それを丁寧に掘り起こし組み立てていくことがクリエイティブということなのだと思う。

この5年、大学とそれ以外でも比較的自由にさせてもらえたおかげ色んな個別解は作る事が出来た。今度はそこから次の個別解をどうクリエイトするのか。

ひょっとするとそれはデザインでもアートでも映画でも教育でもなく、それら全てを含むものなのかもしれない。
新しい価値観には新しい言葉が必要だ。
まだ今はそれが何か見つけられていない。
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by innerscape | 2009-10-28 23:21 | ランドスケープデザイン

パーフェクションストーブ

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もうすぐ11月。
フラットに来てから早くも2回目の冬がやってこようとしている。

木造2階建てのフラットは戦後すぐに建物なので、断熱材などまったくなく冬の寒さは半端ないのは昨年経験済みだ。だから今年は何とか暖をとる方法を模索しなければと秋口から思っていたが、もう冬がそこまで来てしまった。

それで、昨年壊れてしまったストーブを週末に修理してみた。
写真のストーブはパーフェクションストーブ750デラックスという1970年頃に作られたもので、うちの母が日本にやってきた時から使っているものだそうだ。

ストーブは...
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by innerscape | 2009-10-27 21:30 | 極東EX

オレンジショップのデザイン

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7月にCSCDのワークショップルームの「オレンジショップ」が移転した。
前回同様インテリアデザインを担当したのだが、イベントのステージを入れて簡易な作りにしていた前回と比べて、今度はバックヤードとワークショップルームを仕切るパーティションなどを含めてかっちりと作る事にした。
先日やっと撮影の時間が持てたので、今更ながら載せてみようと思う。

旧オレンジショップの時に、一連の家具をデザインしていたのだが、今度はその家具に合わせて空間を作る事で一体感を出そうと考えた。

あまり意識されない事かもしれないが、コミュニケーションの雰囲気は実はどういう身体の配置や空間でコミュニケーションが行われるのかということにかなりの部分影響されているのではないかというのが僕の持論だ。
ここで求められているのは、従来の教師と生徒という関係ではなく、一個人として対話や会話に参加出来るようなコミュニケーションの形式なので、出来るだけ従来の教室のような権威的な関係性になるような空間は避けるべきだと考えた。

プロダクトのデザインは...
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by innerscape | 2009-10-24 11:09 | プロダクトデザイン

子供たちの演劇

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この土曜日からの1階に子供たちが集まることになった。
集まった子供たちは20名ほど。
東成こども演劇クラブ「劇団ガチャガチャマシーン」という団体で2年ほど活動しているようだ。
次の2月に公演があり、そのために目下稽古場を探していたと伺った。

以前より1階部分は自分が芝居する時の稽古場として利用していたのだが、工事を進めようと平台などを跳ね上げていたが、この度もう一度敷き直して稽古が出来るようにする。

すぐ近くにあった演劇のメッカとして機能していた森ノ宮青少年会館(とプラネット)が閉鎖になり、困っている演劇人もたくさんいるのではないかと稽古場貸しもするようにしていたのだが、まさか地元の方々が来られるとは思っていなかった。

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発端は先日行った住開アートプロジェクトが「comvo」というフリーペーパーで特集されたのを地域の方がご覧になられたらしく、飛び込みで頼みに来られた。
やはりこういう情報誌のチカラというのは大きい。
地域とどのように繋がろうかと思案していたのがこんな形で解決するとは思っても見なかった。

それにしても子供が20人もいるとにぎやかで楽しい。
こうして週末ごとに集まってくると何だが元気をもらうようだ。


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自己責任という言葉は...
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by innerscape | 2009-10-17 12:08 | 映画と演劇

陰謀の善し悪し

たちの良い陰謀は、陰謀を企てている当人達によって、それが陰謀であることがはっきりと認識されているけれど、たちの悪い陰謀は、これを企てている当人達がすばらしい計画であると信じているところが、何ともやっかいである。
(「科学は錯覚である」池田清彦)
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by innerscape | 2009-10-15 23:57 | 覚書

妹島和世さんWSの講評会

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今日は非常勤で教えに行っている阪大建築学科のお招きを受けて、妹島和世さんの設計ワークショップの講評会にコメンテーターとして参加してきた。
課題テーマは「集落におけるアート・プロジェクト(美術館)」ということで妹島さんが関わられている瀬戸内海の犬島を対象に美術館を設計するという内容のものだ。
会場には鷲田総長も来られていて、ふたりで講評会の雰囲気が阪大らしくないねと盛り上がってしまった。

最終22人がプレゼンテーションをし、いずれも力作ぞろいの提案が並んだが、改めてこういう場所に美術館を作る事はすごく難しいと感じた。
民家が建ち並ぶ昔ながらの島の風景を残した場所に現代の抽象的でシャープな建物を入れる事の危うさが浮き彫りになってしまうからだ。

それは妹島さん自身が最後にその危うさを語られ、悩みの吐露として出てきた言葉と僕が指摘した長い時間スパンで見た時のデザインの賞味期限を引用してくれたことからも、形を模索することに誠実に取り組んでおられるということがよく伺えた。
形やイメージだけが先行しそうな印象を妹島さんの作品からは持たれがちだが、実際はかなりしなやかで誠実に街の文脈や風景の文脈を考えてデザインされているのだということを学生がどこまで理解しているかは心配になる。
デザインは形を当てはめる行為ではなく、形を模索して行くことであり、自分の出した形を守る事に頑になることで本質が見えなくなる事があるからだ。
今回の学生のプレセンテーションではその頑さがとても目立ったような気がする。

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今回の講評会は3年前のドミニク・ペロー氏を招聘教授としてお呼びした時とは違って、実際のWSの指導にあたった元SANAAの福屋さんと現SANAAの片桐さん以外のコメンテーターとしては鷲田さんが中座されたために妹島さんと僕だけだったので、学生たちへのアドバイスのコメントとして、出来るだけ妹島さんが指摘した事を翻訳する事と、妹島さんの視点とは違う角度からコメントする事に努めたが、後で交流会の時に来てくれた学生には評判が良かったので胸をなで下ろした。

いくつか気になったことがある一つは、純粋な建物の提案が少なかったことだ。
要因は二つあると思う。
一つは犬島の環境自体が建物という内を作らずとも集落として内を形成しているのではないかということ。
もう一つは建築自体の表現によらずに何かが達成出来てしまう風潮が建築業界に起こっているのではないかということ。
後者については単純にアンビルドが流行っているという以上に、プログラムを実現するのにシェルターとしての建物が必要なのかということが問われているのではないかと思う。

もう一つ気になった事は学生達の自然の読み方が甘いという事だ。
都市環境とは違って、周囲に海があり、島には山や斜面があるような土地ではデザインの手がかりとして敷地図面を眺めているだけでは得られない自然の要素がたくさんある。
太陽や風、水、湿度、土質、植生など、もっと具体的に迫ってくる生の自然。
それらを設計の要素に取り込んでいるものはほとんど見当たらなかったのは残念だ。
しかし翻って見ると、毎年講評会へ行かせてもらう大阪府立大学のランドスケープ演習でも同じように自然への感受性が鈍っているのではないだろうかと危機感を覚える。
その観点からいくつかしたコメントでも、妹島さんも頷いておられたので、きっと思い当たる所があったのではないかと感じた。

いずれにしても、「ではランドスケープデザイナーであれば何が提案出来るのですか」と問われた時にどんな答えが用意出来るのか。
それは常に考えておかなくてはいけない課題ではないかと思う。

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by innerscape | 2009-10-09 23:06 | ランドスケープデザイン

台風のデザイン

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今回の台風18号は過去10年で最大級のようだ。
それが1959年に襲来した伊勢湾台風を同じコースで今日本列島に上陸しようとしている。
いっとき、日本へやってくる台風を太平洋上で散らしてしまうために空中にドライアイスを打ち込むという計画が立てられたようだが、それに反対を唱えたのは奇しくも日本だったそうだ。
というのは台風は被害をもたらすが、同時に日本へ水を運んでくるという役割もあるからだ。
大学で大気環境科学などを学んだ農学部出身の現象デザイナーであれば台風がどうすれば発生するのかということをデザインできねばならないと不謹慎にもこんな時に考えてしまっている。

台風の発生のメカニズムは以外と単純だ。
海面温度が26°以上で、水平温度が一定であること。
そして地球の自転の影響で働くコリオリ力だ。

暖かい海域で海の水はその一帯の熱エネルギーを吸収し、水蒸気となり上昇気流を発生させる。
上昇気流が勢いを増して行き、大きくなると発生する積乱雲の中で水蒸気は凝結し、その時に潜熱を放出するのだが、それに伴い雲の中心部で温度が上がる事で気圧が低くなる。
これが一般的な低気圧の発生なのだが、そこで周囲から吹き込む風が渦を作り出し、北半球では反時計周りに渦巻いて行くと台風の赤ちゃんが誕生するのだ。
熱帯性低気圧と呼ばれる台風の赤ちゃんがすくすくと育ち、ついに中心部分の風速が17.2メートル/秒を超えた時にそれが台風と呼ばれる。
こうして発生した台風は、北半球では北へと移動してくるのにはいくつかの要因が有り、一つには先ほど述べた地球の自転によるコリオリ力(見かけ上の力)と、偏西風。
もう一つは赤道と極の温度差がもたらす力。
それと、高気圧から噴き出す風でその高気圧の縁に沿って北へと移動していくのだ。

こうして人間には災害と恐れられる自然現象が猛威を振るう。
その破壊力たる凄いものであることは今回の台風を見ればよく分かるのではないか。
台風をデザインするということは実は笑い事ではなく、昔、米空軍とペンタゴンが真剣に開発していたという経緯があるぐらいなのだ。

自然現象をデザインするというのはランドスケープデザイナーのなすべき仕事の一つかもしれないと考え始めているが、それが微気象という範囲を超えて、大きな気象まで操れるようになると、自然兵器として軍によって利用される恐れがあることも考えなくてはならない。
自然現象をコントロールするという事は、旧約聖書に描かれた海を割ったモーゼのようにある意味、神の力を利用するということでもあるのかもしれない。
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by innerscape | 2009-10-08 02:15 | 現象デザイン

楽園について

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クラナッハによるエデンの園


●パラダイスの語源
paradiseは『楽園』と訳される。もともと古代イラン語のpaeridaesaあるいはpairidaeza。
この語はpairi- (周囲)、「周りを巡るもの、まわりに土を持盛った閉鎖的な塀、壁」あるいは、paeri=”まわり”peri(Gk),pari(Skt),daesa=”土を盛り上げたもの”という意味と、 diz (壁を築く)との合成で、意味の上で区切るなら確かに「パラ+ダイス」ということになる。これが宮廷内に狩猟用に獣類を集めておいた古代オリエントの人口の猟園から来たとされている。これがオリエント風の庭園、偕楽園という意味でギリシャ語に取り入れられ、ギリシャ語のエデンの園を指すparadeisosとなり、ラテン語からフランス語を経て英語のparadiseになっている。

●天国と楽園は異なる
天国はHeaven、楽園はParadiseと訳される。
キリスト教では人が天に召されて行く所が天国。アダムとイブが最初住んでいて、追い出されてしまった場所が楽園(エデンの園)。

『創世記』の記述によればエデンの園は「東の方」 (2:8) にあり、アダムとイヴはそれを管理するためにそこにおかれ、そして、食用果実の木が、園の中央には生命の樹と知恵の樹が植えられた。
また、エデンから流れ出た1つの川は、4つの川(良質の金とブドラフと縞メノウがあったハビラ全土を流れるピション川、クシュの全土を流れるギホン川、アシュルの東を流れるヒデケル川、ユーフラテス川)に分かれていた。
ヤハウェ・エロヒム(=エールの複数形 主なる神と訳される)はアダムとイヴが禁じられていた知恵の木の実を食べたことから「人はわれわれのひとりのようになり」、その後、生命の樹の実をも食べ永遠に生きることをおそれ、エデンの園を追放する(失楽園)。生命の樹を守るため、ヤハウェ・エロヒムはエデンの東にケルビムときらめく炎の剣をおいた。(ウィキペディアより創世記)

●極楽とは
極楽(ごくらく、Skt:sukhaavatii)とは、阿弥陀仏の浄土であり、サンスクリット語「スクヮーヴァティー」は「スクヮー」(sukhaa)に「ヴァト」(vat)を加えたもので「幸福のあるところ」「幸福にみちみちてあるところ」の意味。須呵摩提(しゅかまだい)、蘇珂嚩帝(そかばってい)、須摩提(しゅまだい)、須摩題などと音表され、安楽、極楽、妙楽などと訳出された。
『阿弥陀経』には「衆苦あることなく、ただ諸楽を受くるが故に極楽と名づく」というが、梵蔵文では、衆苦を身心の諸々の苦といい、諸楽を楽の材料というから、極楽とは身心が共に苦を離れていて、幸福の材料だけがあるところの意味。(ウィキペディアより極楽)

●桃源郷とは
桃源郷(とうげんきょう)とは、中国における理想郷。俗世間から離れ、山水の中で仙境に遊んだり素朴な農耕をしたりできる世界である。また転じて、仙人がいる・あるいはそこにいけば仙人同様になれる聖地ともされる。武陵桃源(ぶりょうとうげん)ともいう。なお、桃源郷をサンスクリット語読みしたものが、中央アジアの理想郷伝説「シャングリ・ラ」である。


ふむふむ。
古来より楽園は、自然と人間が対立する場ではなく、そこで互いに生を謳歌しながら共存するというイメージが持たれてきているようだな。いわば自然からネガティブな要素が全て虚勢された場所ということか。
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by innerscape | 2009-10-05 00:37 | 覚書

私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?

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