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flw moon innerscape


私的風景の電脳記録
by innerscape
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科学についてのつぶやき

「科学的である」ということはどういうことかを考えている。一つには印象や感覚ではなく、他者によって再現可能な方法によって結果が示されているということではないか。職人的な芸術はどちらかというと他者には簡単に再現不可能な方法と結果によって生まれてくることが多い。

他者にも再現可能ということが重要であり、科学とは一人ではなし得るものではない。他者とコミュニケーションの中で検証され磨き上げられ、より確からしいことを求めるのが科学的な態度であり、そのために共有素材として数値や実験というものがあるのだと思う。

この大勢で検証するということが科学を科学足らしめていることである。科学が指し示すものだけが真実ではないという科学批判を聞くことがあるが、それはその通りだと思うし、おそらく科学者も自分たちが真実を口にしているのではないという認識なのではないか。より「確からしい」と言えるだけなのだ。

だから科学が示した結果が後々に正しくなかったということも当然起こってくる。それはある意味では仕方の無いことであり、科学者がそのことを一番よく理解しているから厳密な方法で進めようと努力するのだ。それをすっ飛ばして結果だけ早く教えろと科学者に迫るのは少し違うようにも思える。

科学の恩恵にあずかりながら暮らす我々は、科学者でなくても少なからず科学について知るべきだろうし、それを複雑すぎて無理と放棄するのであれば、科学者を批判してはならないだろう。その研究や科学が有用かどうかということを早急に求める議論も同じだろう。時間が経たねば分からないこともある。

科学の暴走などという批判もあるのだが、どちらこというと科学よりも経済が暴走していることの方が問題としては大きく、それが科学の暴走とすり替えられている可能性が高い。今のところ科学以上に世の現象を正確に把握出来る方法などないし、我々が社会的に構成して来た重要なルールの一つだ。

つまり文明の恩恵に預かっている以上、望まなかったとしても科学として構成されたものを我々全員は認めているのであり、たくさんの人間によってより確からしさを検証し追求して行く科学的態度が必要なのであると思う。しかし、それら全部を踏まえた上であえて思うのは一人の人間の直感が持つ力である。
by innerscape | 2012-02-15 15:20 | 自然について

私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?

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