flw moon innerscape
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見てはいるが見えてはいないこと
95年に起きた阪神淡路大震災以降、街づくりや都市計画の中でも防災意識が高まってきているが、CSCDにも減災コミュニケーションデザインというプロジェクトがある。
これは災害を防ぐのも含めて『減らして』いくという考えの下に、日常的なコミュニケーションから災害意識の醸成などに取り組んでいるプロジェクトである。
そのプロジェクトでは月に一度ぐらいのペースで減災カフェという会を設けてまちづくりへの取り組みなどをしている人から話を聞いているのだが、今回は僕が今進めているプロジェクト『データハンダイ』に及びがかかって発表することになった。
『データハンダイ』は僕が4月にCSCDに来たときから構想していたプロジェクトで、大阪大学をずっとスキャンして、面白い側面を切り出すことを目論んでいる。
もともとの発想は自分が勤務することになった大阪大学の事を、僕がまるで知らなかったので単純に知りたいという個人的な理由から始めたが、今では色んな人が関わるようになり随分と大きくなってしまった。
大阪大学には工学部や医歯薬学部など主に理系の研究科が集まる吹田キャンパスと、文学部、法経学部など主に文系の研究科からなる豊中キャンパスの二つがあるのだが、その事実も僕は来るまで知らなかった。もちろんそんな事ぐらい阪大生やここの研究者なら周知の事実だが、どちらのキャンパスがどれぐらい大きいかという事になれば結構怪しい人が多いのではないかと思う。
実際自分の住んでいる街もそうであるが、どこまで自分達の環境の事を知っているのか、そしてそれがどんな実感を伴っているのかということを僕達はきっちりと意識化していないことが多い。そのあたりを逆手に取って、毎日通う大学自体を知らない場所や知らない事の宝庫にしてしまって、未知の遊び場に出来ないかと考えていた。
こんなデータがある。豊中キャンパスは約44ヘクタール。ユニバーサルスタジオより小さくて、甲子園球場の11倍。同程度の面積はローマ市内のバチカン市国である。
それぞれのデータは何も新しい情報ではないが、それが同時に与えられることで、大学や自分が過ごす環境を眺める一つの見方が変わるかもしれない。
もう一つ。阪大には電柱が無い。
これも毎日通いながら見て知っているはずなのだが、改めて言われないと気づかない風景かも知れない。案外毎日そこで過ごしている人には見えなくなってしまっている言葉やルールや風景というのがたくさんあって、外からやってきたヨソモノがそれを指摘することで見えてくることがある。
そんな事をみんなで出し合いながら共有して、大学を知的な遊び場に変えてしまおうというのがこのプロジェクトの大きな主旨である。
というわけでハンダイを巡る面白いデータを色々と夏ごろから、賛同する学生と一緒に集めていたのだが、それが今日の減災カフェでデビューした。
関わってくれた学生は文学部や人間科学部を中心に十数名で、出来上がったシートは18枚。
それぞれ僕が授業で声をかけた学生やその友人達の集まりであるが、最終的には全くつながりがないような人でも参加できるシステムを目指している。
CSCDのミッションの一つに横断的なフィールドでどのようなコミュニケーションが図れるかという課題があるが、大阪大学で過ごし誰もが一生活者として関われるキャンパスや環境を巡ってつながっていける可能性がないかと考えている。そのような中ではキャンパスに関わり関心を持つ人であれば、教員だろうが学生だろうが、事務員だろうが散歩に来るおばさんだろうが誰でも関わることが出来、なおかつその結果が全員にフィードバックされえるような仕組みを考えたいと思っている。
今日の発表ではA3のシートパネルを展示して行ったが、当面はより開かれた情報掲示と一枚からでも関われるオープンなツールとしてガイドブックあるいはポストカードという形態を目指して進んでいこうという話をしている。
大阪大学の学生でご興味を持たれた方は是非連絡を頂きたい。
これは災害を防ぐのも含めて『減らして』いくという考えの下に、日常的なコミュニケーションから災害意識の醸成などに取り組んでいるプロジェクトである。
そのプロジェクトでは月に一度ぐらいのペースで減災カフェという会を設けてまちづくりへの取り組みなどをしている人から話を聞いているのだが、今回は僕が今進めているプロジェクト『データハンダイ』に及びがかかって発表することになった。
『データハンダイ』は僕が4月にCSCDに来たときから構想していたプロジェクトで、大阪大学をずっとスキャンして、面白い側面を切り出すことを目論んでいる。
もともとの発想は自分が勤務することになった大阪大学の事を、僕がまるで知らなかったので単純に知りたいという個人的な理由から始めたが、今では色んな人が関わるようになり随分と大きくなってしまった。
大阪大学には工学部や医歯薬学部など主に理系の研究科が集まる吹田キャンパスと、文学部、法経学部など主に文系の研究科からなる豊中キャンパスの二つがあるのだが、その事実も僕は来るまで知らなかった。もちろんそんな事ぐらい阪大生やここの研究者なら周知の事実だが、どちらのキャンパスがどれぐらい大きいかという事になれば結構怪しい人が多いのではないかと思う。
実際自分の住んでいる街もそうであるが、どこまで自分達の環境の事を知っているのか、そしてそれがどんな実感を伴っているのかということを僕達はきっちりと意識化していないことが多い。そのあたりを逆手に取って、毎日通う大学自体を知らない場所や知らない事の宝庫にしてしまって、未知の遊び場に出来ないかと考えていた。
こんなデータがある。豊中キャンパスは約44ヘクタール。ユニバーサルスタジオより小さくて、甲子園球場の11倍。同程度の面積はローマ市内のバチカン市国である。
それぞれのデータは何も新しい情報ではないが、それが同時に与えられることで、大学や自分が過ごす環境を眺める一つの見方が変わるかもしれない。
もう一つ。阪大には電柱が無い。
これも毎日通いながら見て知っているはずなのだが、改めて言われないと気づかない風景かも知れない。案外毎日そこで過ごしている人には見えなくなってしまっている言葉やルールや風景というのがたくさんあって、外からやってきたヨソモノがそれを指摘することで見えてくることがある。
そんな事をみんなで出し合いながら共有して、大学を知的な遊び場に変えてしまおうというのがこのプロジェクトの大きな主旨である。
というわけでハンダイを巡る面白いデータを色々と夏ごろから、賛同する学生と一緒に集めていたのだが、それが今日の減災カフェでデビューした。
関わってくれた学生は文学部や人間科学部を中心に十数名で、出来上がったシートは18枚。
それぞれ僕が授業で声をかけた学生やその友人達の集まりであるが、最終的には全くつながりがないような人でも参加できるシステムを目指している。
CSCDのミッションの一つに横断的なフィールドでどのようなコミュニケーションが図れるかという課題があるが、大阪大学で過ごし誰もが一生活者として関われるキャンパスや環境を巡ってつながっていける可能性がないかと考えている。そのような中ではキャンパスに関わり関心を持つ人であれば、教員だろうが学生だろうが、事務員だろうが散歩に来るおばさんだろうが誰でも関わることが出来、なおかつその結果が全員にフィードバックされえるような仕組みを考えたいと思っている。
今日の発表ではA3のシートパネルを展示して行ったが、当面はより開かれた情報掲示と一枚からでも関われるオープンなツールとしてガイドブックあるいはポストカードという形態を目指して進んでいこうという話をしている。
大阪大学の学生でご興味を持たれた方は是非連絡を頂きたい。
by innerscape
| 2006-02-28 00:09
| 情報デザインと風景
私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
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