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オレンジショップのデザイン
7月にCSCDのワークショップルームの「オレンジショップ」が移転した。
前回同様インテリアデザインを担当したのだが、イベントのステージを入れて簡易な作りにしていた前回と比べて、今度はバックヤードとワークショップルームを仕切るパーティションなどを含めてかっちりと作る事にした。
先日やっと撮影の時間が持てたので、今更ながら載せてみようと思う。
旧オレンジショップの時に、一連の家具をデザインしていたのだが、今度はその家具に合わせて空間を作る事で一体感を出そうと考えた。
あまり意識されない事かもしれないが、コミュニケーションの雰囲気は実はどういう身体の配置や空間でコミュニケーションが行われるのかということにかなりの部分影響されているのではないかというのが僕の持論だ。
ここで求められているのは、従来の教師と生徒という関係ではなく、一個人として対話や会話に参加出来るようなコミュニケーションの形式なので、出来るだけ従来の教室のような権威的な関係性になるような空間は避けるべきだと考えた。
プロダクトもそういう考え方で出来ている。
フィンランドバーチのマルチプライで作った台形のテーブルは組み合わせると長方形、正方形、六角形をはじめ様々な形が作れるので、取りたいコミュニケーションの形態に応じて机のセッティングを変えれるようにしている。
イベント時にたくさん人も来るのでスタッキング出来るスツールもセットでデザインした。9mmのバーチでスタッキングのために角度を付けたので、構造的に不安はあったが、全く問題なく立つ。
ここまではCSCDの派遣教員のブースに利用していたものを、新しく出来たオレンジショップに入れたものだ。
旧オレンジショップの時はこの机ではなく、ワークショップの形態に応じてキューブを組み合わせて作るユニットをデザインして使っていた。
350mm角の木製キューブにはそれぞれにスリットが空いている形態になっていて、このスリットにキューブ同士を連結するボードを差し込むようになっている。
キューブ一つにボードを差し込むと椅子として使え、二つにボードを差し込んで板を渡すと机になる。
もちろん本棚としても使えるし、組合せによっては様々な形が作れる。
ボードと天板は差し込み桟で連結するようになっていて、天板とボードだけ組み合わせるとチラシ置きになる。
組み合わせ方は無限に拡がるが、使い手の方にイマジネーションが要求されるプロダクトかもしれない。
このユニットを基本とした空間構成だったので、バックヤードとワークショップルームを仕切るパーティションもそのオーダーに合わせる事にした。
9つのキューブを正方形に組んだものを一つの単位としたボードでパーティションを区切って、部屋大きなスケールと家具の小さなツケールをつなぐ中間的なスケールを差し込んだ。
その木製パーティションのオーダーに合わせて靴箱を作る。
この靴箱はルーバーのようにして、傾斜を奥につけることで靴をしまうと靴が見えなくなるようにした。(写真は靴をしまった状態。)
裏返すとチラシ置きとしても使える。
先ほどのキューブと組み合わせると座卓のような場所も作れる。
靴箱がなぜ居るかというと床はオレンジのカーペットを敷いていて、靴を脱いで上がるようになっているからだ。
靴を脱いで床に直接座れるというだけで、実はかなり普通の教室と違ってリラックスしたコミュニケーションが取られる。空間デザインからアプローチするコミュニケーションデザインは言葉ではなく身体に訴えかける強みがある。
実は結構重要なポイントだと僕は思っている。
all designed by chikahiro hanamura
Copyright (C) 2009 chikahiro hanamura All Rights Reserved.
by innerscape
| 2009-10-24 11:09
| プロダクトデザイン
私“flw moon”が日々の生活の中で感じた事を見つめ直し記録します。
心のフィルターを通して見た日々のシーンをひとつづつ電脳に記憶させることで、果たしてどんな風景が見えてくるだろうか・・・?
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